すぎ てつばいせん とれー

梅雨入り前の貴重な晴れ

ミヤマキリシマも肉眼で色ついてるのがわかる今日この頃

 

なかなか使う場面がなく

十数年屋根裏で

そしてようやく 出番

材は杉

製材されたままを生かそうと

張り切るも

これがのちのち苦しむ今回の課題へ

歪みやヒビがあって当たり前

まずは基準面を作って平面にし

そこから厚み、幅を予定寸法へが基本

でも今回やってみたかったことを

穴を開けたり

ここまでは思い通り

一通り板の加工は終わり

仮組してチェックチェック

これでオイル塗ってで完成でも十分OK

でも今回はやりたかったことを

鉄媒染で着色

はじめてにしてはいいかな?

イメージはもう少し黒くと思いましたが

使い込んでいけば自然といい色になっていくかな

ここはあまり作為を求めず

 

そしてここからが

苦難の連続でした~

上の仮組の画像で少し気付いた方

そう取っ手の下に四角い金属

杉の板でカラッからに乾いているので

衝撃で取っ手の取り付け穴から木口にヒビが入るかも?とも思い

補強とアクセントを求め造りこみ

まずは真鍮板をカット

しかし

ここからが大誤算

鉄を曲げる機械がないので

ひとまず

知り合いの板金屋さんでイメージを伝えれば簡単に曲がるだろうと

簡単に考えていたら実際は

うまく曲がらない...

コの長手部分が機械に干渉してくっきりは折り曲げられず

 

このことで さらなる沼へ

 

何とか角だけ折り目を付けるもここまでが限界 若干歪んでる~

さて困った

今回はここが見せ場

これがなければ

ただ一枚板に

穴開けて取って付けました

ぐらいで面白味もない

いろいろ試行錯誤の末

何とか許容範囲に

出来た!!

作り物はこんなイレギュラーもあたりまえだけど

ハマると危ない世界だ

こんな時に田舎には簡単に頼める方や鉄工所なんかないのがな~

 

そして

一枚板で製材したままだから

当然板は歪んでる

でもカタカタしないように

裏の歪み調整用シムも

真鍮板から切り出して成形

鉄工旋盤あれば丸棒に穴開けて必要な厚みを突っ切るだけ

精度もよくてピシャッといくのにね

 

何枚も重ねるのはカッコわるいし

 

鉄工旋盤やフライス盤、油圧プレスがあれば

もっと創作範囲も広くなるだろうけど

稼働は年数回あればいいほうかもしれないし

そんな設備投資は...キビシイよね

木工機械ですら毎日使うかと言われれば

 

使用頻度は少ないし

あ~鉄工旋盤とフライス盤と油圧プレス~ 欲しい

そしてイメージ通り完成

ミルの受けも

 

前回投稿のデザインとは違い

少しスタイリッシュかな

黒の鋳物取っ手

真鍮がよいアクセント

そしてこれから経年変化で

全体が馴染み

数年後、数十年経てばもっと雰囲気でるかな

いつの日かヴィンテージトレーへ

メンテナンス性がいいように簡単にバラせるように作りました

最大の難関でした 笑